地域密着の会社としての活動が評価され、地域のメディアの取材を受けました。その取材内容を弊社の取り組みとしてご紹介させていただきます。
取材日:2023年10月13日
「人生は楽しむもの、お客様にも社員にもそう伝えたい」
そう語るのは、兵庫県神戸市の保険代理店で代表取締役を務める池野聡洋(いけのあきひろ)氏。介護離職という自らの経験から、保険を通じてお客様の幸せな人生を守りたいと考え、地元で起業しました。FP資格も持つ池野氏は、ただ保険を売るのではなく、暮らしの悩みに寄り添うことを大切にしています。
3年前に入社した小山誠太(こやませいた)氏は、いつも楽しそうな池野氏の人柄に惹かれて転職したといいます。「月曜に会社に行くと『土日は家族と何か楽しいことをしたのか?』と必ず聞いてくれます」そんな池野氏のスタンスから、双子の育児と仕事を両立しやすくなり、家族も幸せになったといいます。
お客様だけでなく、社員や地域の方々、その家族も幸せにして、誰もが最上級の人生を送れるようにしたい──池野氏はずっとそんな想いで走り続けてきました。保険を通じてリスクに備え、最上級の人生を送ってもらうことを目指しています。代表である池野氏が掲げた理念は、社員にも伝わり、全員で一致団結してお客様のために奔走しています。
地域に愛される保険代理店の代表である池野氏と、社員の小山氏に話をうかがいました。
「誰かの人生を守りたい」その想いから保険業界を志した
――「最上級の人生を送ってほしい」という想いから起業されたということですが、起業を決意したきっかけを教えてください。
池野氏(以下、敬称略):私はもともと、大手建設機械メーカーに入社し、転勤で全国を転々としていました。しかし、32歳の頃に父の介護が必要になり、転勤できなくなったことをきっかけに介護離職をしました。当時は介護離職という言葉もなく、介護を理由に退職するという選択肢は珍しかったと思います。
予期せぬ状況によって人生は大きく変わることがあると痛感しました。もともとお金の勉強が好きで、20代の頃に独学でFPの資格をとっていたのですが、改めて「人生を守る仕組みとしての保険」に強い関心が芽生えました。父の介護と両立する必要があるので、地元で保険代理店を起業しようと考えました。
――保険業界に飛び込む際に、どのように知識を身につけたのでしょうか。
池野:まず3年2カ月の研修を受け、保険の専門知識はもちろん、信頼が何より大切だということを学びました。保険はお客様に安心安全を届けるための仕組みです。そのため、コンプライアンスが重要で、当たり前のことを決しておろそかにしてはなりません。さらに、信頼される人間であるよう人格を磨くことも大切です。
――研修を終えて起業するにあたり、改めてどんな想いで会社を立ち上げたのでしょうか。
池野:「最上級の人生を皆様に送っていただきたい、そのお手伝いをしたい」という想いでスタートしました。保険代理店は、保険の販売だけが仕事ではありません。お客様は暮らしにまつわる色んな悩みを抱えており、保険はあくまでその一部です。保険を売ることは目的ではなく、お客様の人生を守るための手段なのです。
小山氏(以下、敬称略):弊社の経営理念は「当社に関わるすべての方々が、最上級の人生を笑顔で送れるように…継続して有益な情報を提供していきます」なのですが、池野はまさに経営理念を体現しながら生きているような人間です。自分自身はもちろん、家族も周りの人間も幸せにしたい、そんな池野の強いエネルギーに惹かれて入社しました。ちなみに面接した場所はキャンピングカーの中です(笑)。
私の前職は保険会社で、50件近くの保険代理店を担当していましたが、自宅を買って火災保険に入るとき真っ先に池野の顔が浮かびました。池野は、目の前にいる自分だけでなく、自分の家族の人生のことも考えてくれている、そんな安心感を抱かせる人柄です。
専業代理店の強み①保険だけでなく暮らしにまつわる幅広いお金の悩みを相談できる。「保険は問題解決の手段」として、さまざまな解決策の中の1つの選択肢。 |
「自分でやってみる」行動力が学びになる
――損害保険や生命保険の知識だけでなく、資産運用、相続対策、事業承継など幅広い知識が求められると思います。専門知識はどのように磨いていますか。
池野:保険の高度な知識を磨くのはもちろんですが、お客様のどんなお悩みにも応えられるよう、幅広い専門知識を身につけることを大切にしています。ライフプラン作成にもかかわるFPの知識は欠かせません。日々コツコツと勉強を継続し、暮らしに関わるお金の知識を磨いています。自宅での勉強のほか、週に1回は図書館やカフェなど場所を変えて集中的に知識を底上げする時間を確保しています。
また、身につけた知識は、お客様にも積極的にお伝えするようにしています。私の知識が暮らしに役立てば、親密度も上がり、信頼関係につながります。知識が増えることで、お客様自身も納得して保険に入ることができ、安心感が生まれると思います。
さらに、保険に限らずどんなこともまず「自分でやってみる」ことを大切にしています。たとえば自宅を建てたとき、私は法務局に行って自分で登記の手続きをしました。自分で取り組むと実践的な知識が身につき、体験として落とし込めます。お客様にお話しするときも、実体験をもとに具体的な説明ができます。
――社員の専門知識を底上げするため取り組まれていることはありますか。
池野:知識はインプットだけでなくアウトプットが大切です。会社のオンラインセミナーでは、まず自分が講師をし、2回目からは若手にセミナー講師を任せています。講師となると責任感が芽生え、各々想定質問を作ったりして、数週間前から必死に勉強しています。インプットの質も上がるし、アウトプットによって知識が定着し、一石二鳥です。
専業代理店の強み②
幅広い専門知識を身に付けるために勉強はもちろん、アウトプットの場としてセミナーの講師を担当するなど知識の質を向上している。
お客様の人生を守るためにリスクに気づいてもらう
――保険の提案をするとき大切にされていることはありますか。
池野:商品としての保険を売るというより、「何でも相談したい」とお客様が思える関係性づくりを大切にしています。
人生には見えないリスクが存在します。サイバーリスクは、日常生活で意識することがなくても実は身近なもので、人生が大きく変わる危険性をはらんでいます。何か起きてからでは、対処しようにもできないということも少なくありません。
このようなリスクに気づいてもらい、何か起きる前に相談していただくことで、お客様の人生を守れると信じています。
――日常生活で意識しにくいリスクに、どうやって気づいてもらうのでしょうか。
池野:私たちは仕事柄、事故やケガなどさまざまなリスクについて知る機会があります。たとえばお客様との会話の中で、「お子様が成長して運動部に入った」という話題があったなら、「ケガのリスクに備えておきましょう」などとその都度お伝えするようにしています。
また、テレビ番組や新聞記事から世間話として「人生のさまざまな場面でリスクがある」と話題にすることもあります。必ずしも保険につながらなくても、人生のリスクについて考えるきっかけを提供できたらと思っています。
専業代理店の強み③
人生の見えないリスクに対する解決策を提案してくれるため、本当に必要な保険に納得して加入できる。
事故発生時はまず現場にかけつけることを大切に
――万が一事故が発生したときは、どのように対応されているのでしょうか。
池野:事故が発生したときは、誰しも動揺し不安になります。そのため、担当者に限らず近くにいる社員がすぐに駆け付けられるよう、事故の情報を一斉メールで全社員に共有しています。
ある事故が発生したとき、休暇中の私がたまたま事故現場の近くにいたことから、電話をもらって10分後にはお客様のもとにかけつけられたことがありました。お客様はびっくり仰天しつつも、安心したと仰ってくださいました。自分の担当かどうかにかかわらず、私たちは「代理店全員でお客様をお守りする」という気持ちで現場にかけつけることを大切にしています。
小山:保険代理店の中には、競争しながら個人の成績を追い求めるところもありますが、当社は臨機応変にいくつものチームを組みながら仕事をしています。そのため「別の担当者のお客様」という意識はなく、全員が自分のお客様という感覚です。
どうやったらお客様を幸せにできるのか、自分たちも楽しみながら仕事ができるのかをミーティングで話し合いながら働いています。池野の人柄から生まれるそんなアットホームな雰囲気が、社員全員のモチベーションにもつながっています。
専業代理店の強み④万が一事故が起きたときもすぐに駆けつけてくれるなどスピーディな対応をしてくれる安心感。 |
誰もが「最上級の人生」を送れる未来を目指して
――仕事を通じて学びが深まったことはありますか。
池野:「皆様に最上級の人生を」という想いで起業し、走り続けてきた結果、人の輪が広がって自然と仕事も増え、順調にここまでくることができました。
想いは目に見えないものですが、本気で想って行動すれば、お客様や従業員など周りの方々にしっかり伝わるものだと実感しています。
――今後、目指していきたいことはありますか。
池野:売上や利益、契約数は信頼関係を積み重ねたあとについてくる結果でしかありません。数字の目標ではなく、お客様、従業員、仕事で関わる方々、地域の方々、その家族の方々、皆様に「最上級の人生を送ってもらう」ことを第一に考え、これからもまい進していきます。
また、私は地元が大好きなので、これからも地元・神戸市に軸を置き、地域の方々と信頼関係を深めることを何より大切にしたいです。
H1) 地域で愛される「架け橋」のような専業代理店──保険の枠を超えた信頼関係の理由
趣味用品を集めた秘密基地のような「倉庫部屋」で笑顔を浮かべるのは、兵庫県神戸市の保険代理店で代表取締役を務める池野聡洋(いけのあきひろ)氏です。
「お客様にも従業員にも地域の子どもたちにも『人生は楽しむもの』と伝えたい」そう語る池野氏の会社は、セミナー後の個別相談や採用面接をキャンピングカーで行うなど一風変わったスタイルで知られ、地域でも愛される存在です。
地元・神戸市をこよなく愛する池野氏は、屋外での映画鑑賞や大型トランポリンなど、奇想天外なアイデアで地域の方々を笑顔にします。冬には地域の子どもたちのためにスキー旅行を企画することも。地域の架け橋ともいえる保険代理店の代表である池野氏にお話をうかがいました。
スキーにBBQ、トランポリン、楽しみはみんなで共有したい
――地域の方々と日頃どんな風に過ごされているか教えてください。
池野氏(以下、敬称略):私は周りの方々と一緒に楽しむのが大好きなのです。家の前でBBQをして、通りがかった方々に「お肉食べます?」と声をかけて参加してもらうこともあります。この間は、大型トランポリンを輸入して休日に家の前に組み立て、通りがかった方々に声をかけて一緒に遊びました(笑)
また、高性能プロジェクターを持っているので、屋外で巨大なスクリーンに投影して、映画鑑賞を楽しむこともあります。東京オリンピックでは、屋外に椅子を並べて地域の方々と一緒に開会式を見ました。
保険代理店は、どうしてもお堅いイメージがありますが、楽しい仕事という風にイメージを変えたいですね。私自身、楽しい仕事だと心から思っていますし、そのほうがお客様も話しやすくなると思います。
――ユニークなアイデアばかりで驚きました。スキーやウィンドサーフィンなど長く続けている趣味もあるそうですが、地域の方々と一緒に楽しむこともあるのでしょうか。
池野:私はスキーを40年以上、ウィンドサーフィンを30年以上続けているのですが、年を重ねるうちに自分で楽しむだけでなく子どもたちに自然遊びの面白さを伝えたいと思うようになりました。
冬には近所の子どもたちを10人ぐらい連れて岐阜の山までスキーをしに行くこともあります。夜はお菓子パーティーやトランプをして、翌朝からスキーをします。未来を生きる子どもたちに、仕事をしながら人生をエンジョイしている大人の姿を見せたいという想いもあります。
――地域活動にも積極的に参加されているのでしょうか。
池野:地域の防災フェアでは、自前のキャンピングカーを展示して、ソーラーパネルや冷蔵庫など車内で生活できる仕組みを見学していただきました。地域のハザードマップを印刷して災害リスクについて説明することもあります。なるべく興味を持って楽しみながら聞いていただけるよう工夫しています。
余談ですが、もともとこの辺りでキャンピングカーを持っているのは私くらいでした。しかし、お客様の個別相談や採用面接でもキャンピングカーを使っていたら、魅力が伝わったのでしょうか、今ではキャンピングカーを持つ家が近所に何軒もあります(笑)
地域で築く信頼関係①楽しい時間を過ごすうちに、「これからも楽しい人生を送るには、リスクに備えておかなければならない」という気づきが生まれる。周囲を巻き込んで人生を楽しむことが大切。 |
win-winの関係で人と人をつなぐ架け橋になる
――地域の方々と信頼関係を築き、人の輪を広げるためには何が大切だとお考えですか。
池野:子どもは楽しく遊ぶだけで仲良くなれますが、大人同士が親しくなるには、仕事をつなぐことが大切だと考えています。仕事をつなぐことで、感謝と信頼が生まれ、親密度が上がります。
私は地域の催しにはなるべく顔を出し、話した方々の職業を覚えて帰るようにしています。職業を覚えておけば、害虫で困っている、ペンキの塗り替えをしたい、といった話を聞いたとき、仕事をご紹介できます。私の紹介をきっかけに親戚の方々まで口コミが広がり、大量受注につながって大変喜んでいただけたこともあります。
ただ、仕事を紹介するときは、どんな仕事なら喜んでもらえるのか、悩んでいる方のお悩みを解決できるのか、細やかな配慮が欠かせません。双方とコミュニケーションをとり、喜んでいただけるよう気を配っています。
うまくいけば、一方は悩みが解決し一方は仕事が増え、win-winの関係が生まれます。保険だけでお付き合いするのではなく、win-winの人間関係を作りながら、喜びの輪を広げていくことを考えています。
地域で築く信頼関係②
大人の信頼関係は仕事でつなぐ意識が大切。顧客の悩みが解決することで仕事が増えるという良い循環を広げていく。
営業はしない、お客様から声をかけてもらえる関係づくり
――地域とのつながりは仕事にも活かされていますか。
池野:安心安全をお届けする保険は、信頼関係が何より大切です。私は商品ありきで保険を売るのではなく、お客様から声をかけてもらえる関係づくりを意識しています。親しくなって信頼感が生まれると、お客様のほうから「保険をお願いしたい」と仰っていただけます。その瞬間が大きな喜びです。人と人との関係づくりにテクニックは必要なく、ただひたむきに気持ちを込めて接することが大切だと思います。
――信頼関係から仕事につながったと感じたエピソードはありますか。
池野:以前、がん保険にご加入いただいた高齢のお客様が、がんに罹患されたことがあります。できることは限られていますが、私なりに心を込めて接しました。半年間の闘病の末に亡くなられたのですが、親戚の方々から、生前に「池野さんはとても良くしてくれた」と話していたと聞いて、目頭が熱くなりました。
それからしばらくして、親戚の方々から「保険を頼みたい」とたくさんのご連絡をいただきました。本気でお客様のことを考えて接していたら、その気持ちは伝わるのだと実感したできごとでした。
池野:人間関係ができていれば、家族状況の変化も自然と話題になります。お子様が部活に入った、結婚したといったタイミングでご相談いただき、保険の契約につながることもあります。
地域で築く信頼関係③保険を売るという形でスポット的にかかわるのではなく、継続的なお付き合いを通じて「お客様の人生を守る」ことを大切に。 |
暮らしのことを何でも相談できる関係を目指して
――地域にとってどんな会社でありたいとお考えですか。
池野:保険に限らず、暮らしの悩みを相談できる存在として地域の方々に頼っていただけたら、それ以上の幸福はありません。起業したときにかかげた「皆様に最上級の人生を」という理念が、私にとってはすべてです。お客様はもちろん、地域の方々や従業員、その家族の人生も幸せにできるよう、これからもまい進してまいります。